Mission
Missionは、事業やプロダクトの根本的な「存在意義」を示します。現在形で表現されることが多く、顧客・社会・社員に対して、今何を提供しようとしているのか、意思決定や価値観の拠り所になるものです。 Our Mission 今、私たちは何のために存在するのか? 私たちのミッションは 「開発者とユーザがひとつのチームとなる、共創型のCommunity-drivenな開発アプローチを普及させること」 です。 開発チームが製品を提供し、ユーザが製品を受容するという関係を、開発チームとユーザが一体となって製品を共創する関係に変化させます。多くの開発チームを、ユーザとのズレが起きにくいチームに変化させ、ユーザが本当に便利でクールと感じる、そんな製品を生み出すことを支援します。
Vision
Visionとは、ミッションを突き詰めた先にある実現したい世界や社会の姿のことです。未来形・理想形で表現され、社員や顧客が共感し、「この未来を一緒に目指したい」と思えるものであり、中長期の事業成長や戦略の軸になるものです。 Our Vision 将来、どんな世界を実現したいのか? 私たちが実現したいビジョンは 「価値あるプロダクトが社会にあふれ、便利でクールなソフトウェアで満たされている世界」 です。
Problem Discovery
初期ターゲットユーザのペルソナ 我々は、初期のターゲットユーザとして次のペルソナに決定した。 WebベースのSaaSを提供し、MVP開発中〜PMF達成のフェーズにいる企業の開発チームに所属する、チームの決裁権を持つCEOやCTO、Tech-Lead Manager、Tech-Lead、Managerの人物でかつ、開発チームとユーザとの繋がりに課題を感じている方をターゲットにする。 企業種別: WebベースのSaaSを提供している企業。企業のうち、どちらかというとスタートアップ・ベンチャー企業を優先するが、大企業も含めていく。 業種: toBとtoCの種別は問わない 開発チームのフェーズ: MVP開発中〜PMF達成のフェーズ 具体的な人物像: チームへの製品導入を決定できる重要な役割の人物を対象とする。会社のCEOやCTO、チームのTech-Lead ManagerやTech-Lead、Managerの役割を担う人物を狙う。 課題に対する温度感: 中〜大。ユーザとの繋がりの薄さになんとなく課題を感じている方。もしくは大いに課題に感じており、試行錯誤している方。 ペルソナ決定の背景 ペルソナ決定の背景 自分たちが今持つ知識を活用できるよう、WebベースのSaaSを提供する企業とした。導入や意思決定にスピード感のあるスタートアップやベンチャー企業に所属する開発チームを基本的なターゲットにしている。絶対数が少ない可能性を考慮し、大企業も含めている。 業種を問わない理由としては、ユーザとの繋がりという課題に業種は大きく影響しないと考えているため。つながるユーザの数に変化はあるが、つながることの難しさとつながりを維持する大変さは変わらないと判断した。 フェーズをMVP開発中〜PMF達成とした理由は、このフェーズの開発チームが最もユーザとのつながりを必要とするからである。 具体的な人物像については、チーム内で重要な役割を担っており、かつ最終的に製品導入の判断ができる人物を設定している。 課題の仮説 ソフトウェアサービスを提供する多くの開発チームは、次の課題を抱えていると仮説を立てた。 開発チームとユーザとの繋がりが薄い この課題は、開発チームに次の影響を及ぼす。 どの機能を実装するべきかを判断することができない 実装した機能がどのように使われているかを知ることができず、機能の改善案を考えることができない ユーザが喜んで課金し、価格よりも価値を感じるプロダクトになれず、PMFを達成できない 「開発チームとユーザとの繋がりが薄い」という課題はさらに深掘りすることができる。 ここでの課題仮説では、我々がこれから解決策で取り組む、最も上位の課題を設定することにした。これからつくるプロダクトが解決する、課題の範囲を定義するものである。 そのため、以降の深掘りについては、次のシーンなどで利用される。 MVPで取り組む課題を決定する 実装する機能の優先順位を決定する 仮説を立てるまでの背景 仮説を立てるまでの背景 1. 大まかな市場性・課題の調査 はじめに、知人・友人の開発者に対し、どんな課題を抱えているかについて、市場性と課題のインタビューを行った。次の質問を行い、どんなことに普段困っているかを聞いた。 開発チームの仕事に満足しているか? 開発チームでの仕事で、直近で強くストレスに感じた出来事を教えてくれますか? 3名に確認し、どの方も仕事自体に満足していると回答した。 ストレスに感じた出来事についても回答を得たが、一貫性や共通点はなかった。この聞き方では、回答が発散してしまい、課題の分析につなげるのは難しいと感じた。 2. 自身の経験から課題の手がかりを考える 自分自身に対しても上記の質問を問いかけ、自己分析をしてみた。結果は次のとおり。 チームでの仕事に満足していない 自分が真剣に取り組み、時間と労力をかけて生み出した製品が全く使われないことにストレスを感じた(このとき、私は製品に対する大きな方針を決定できる立場ではなかった。エンジニアとして、自分ができる最大限のことをやっていたということ。) 原因を分析し、次の事項によって「時間と労力をかけて生み出した製品が全く使われない」状態になったと考えた。 構想初期や開発途中で、ユーザに市場性の確認を徹底していない 3. 市場性・課題の再調査 特に日本において、ユーザと会話する文化はあまり馴染みがない。ほとんどの開発チームは、ユーザと深く会話していないのではないか?と、ここで考え始めた。 これを検証するため、市場性と課題のインタビューの設問内容を次に変更し、再度確認を行った。 最近、開発チームで「手間がかかる」「面倒だな」と感じた作業やプロセスはありますか? 「本当にユーザが求めているものを作れているか」という点について、あなたの感覚に近いものを選んでください。 プロダクトの方向性や意思決定について、チームで感じていることがあれば教えてください。 2名に確認し、次の情報を得ることができた。 スタートアップに所属する方は、ユーザが求めるものを作れていることに自信を感じていると答えた。大企業に所属する方は、合っていると思うが確証はないと答えた。 スタートアップに所属する方であっても、機能が実際にどう使われているのかまでは把握しきれていない 2人とも「作る機能が明確に決まっており、迷うことがあまりない」と答えなかった この結果と自身の過去の経験から、開発チームとユーザの間に何らかの課題があると考え、この課題を分析することにした。 4. ターゲットユーザに到達することが難しい 課題分析をするため、先の2名以外の他の開発者からインタビューを伺うことにした。特に、友人・知人にいないスタートアップ・ベンチャー企業に所属する開発者にコンタクトをとろう考えた。 しかし、次の施策を試したが、ターゲットの開発者とつながることが全くできなかった。 XやLinkedinのソーシャルアカウントに対し、DMでFormの回答依頼を行う ほとんどの人がDM機能を無効にしている 直近に資金調達を行ったスタートアップ企業に、コーポレートサイトの問い合わせ経由でFormの回答依頼を行う 問い合わせページの本来の使い方ではない。倫理的にアウトか、目的外利用禁止の文言がある。 スタートアップが好きそうなテックイベントに参加し、懇親会で知り合いになり、インタビューを行う 自然な参加をすると、普通は連絡先交換まで至らない。 2-3回の参加が必要になる場合もある。コアユーザになる確度が低く、時間のコストと見合っていない。 ここで、次の情報を得ることができた。...